結婚したら、会社にもその旨を伝えて
必要な手続きをしなければなりません。
特に女性は姓が変わることが多いので、
何かと手続きが増えることになります。
また、結婚して退職する場合と
勤務を続ける場合によって
手続きの内容も変わってきます。
結婚と同時に退職するなら、
まずその旨を会社に伝えましょう。
仕事の引継ぎや後任の選別
などもあるので、
会社にはなるべく早く伝えるのがマナーです。
できれば2~3カ月前に伝えるのが
好ましいのですが、それが無理なら
最低でも1カ月前までには
伝えるようにしましょう。
その際、退職願も出すことになりますが、
会社によっていつまでに出すのか
若干の違いがあるので、
上司に確認するといいでしょう。
多くの会社の場合、
退職届の所定の用紙はないので、
市販の便せんを使って書いてもかまいません。
退職の理由は「結婚」ではなく
「一身上の都合」と書くことになっています。
そのため、「結婚するから辞める」
ことは、口頭で伝えることになります。
退職するなら、社会保険や
年金の手続きも必要になります。
退職すれば、会社で掛けている
これらの保険や年金を
辞めることになります。
この手続きは
「健康保険・厚生年金資格喪失届」と言うものです。
ただし、退職することを伝えれば、
これらの手続きは
会社でやってくれることも多いようです。
女性が結婚すると夫の扶養家族になるので、
夫が会社員か公務員で
「健康保険組合・共済組合保険」
に入っていれば妻の健康保険料も
夫の給料から天引きされるようになります。
この手続きは、夫が結婚届を
会社に出せばいいのですが、
必要書類が他にある可能性も
あります。
夫の会社の健康保険に加入すれば、
妻にも健康保険証が発行されて
すぐ使うことができるようになります。
また、結婚後妻は夫の厚生年金に
入ることになります。
この手続きも、夫が結婚届を
忘れずに出せば
会社での手続きだけになります。
これらの手続きには、
2人の年金手帳や妻の離職票など
退職日が証明できるものが
必要になります。
結婚後、妻が仕事を続ける場合は、
新婚旅行に行くならまず
休暇届けを出さなくてはなりません。
結婚して姓が変わっても、
最近では旧姓のまま
仕事をすることを
認める会社も増えています。
結婚して仕事を続けるなら、
二人とも会社に結婚届を
出すことを忘れないようにしましょう。
会社に所定の用紙があるはずなので、
それをもらって記入してください。
そうすれば、配偶者控除や
所得控除、家族手当や住宅手当などの
書類がしっかり揃い次第、
会社で手続きを行ってくれます。
このような手続きは、
普通に結婚式を挙げるカップルも、
写真だけの結婚式を挙げるカップルも
同じように必要になります。
これから2人が一緒に暮らすことを
社会的に認めてもらうための
「儀式」のようなものですから、
しっかり手続きしましょう。
結婚に関する準備や手続きはいろいろありますが、
ここまでくるとほぼすべてが終了です。
あとは2人で将来設計について
話し合いながら、
やがて生まれてくる
新しい家族の誕生を
楽しみに待つばかりです。